あなたは、普段の練習でどこまで追い込んでいますか?
日本人にありがちなのが、練習終わりに倒れてしまうほど限界まで追い込むことです。
限界まで追い込むことも時には必要ですが、限界まで追い込んでしまうと、次の日の練習がスムーズにできなかったり、怪我に繋がる恐れがあります。
そこで、私がおすすめするのが、アメリカの練習で主流になっている「in concont(イン・コントロール)」という練習方法です。
この言葉を聞いて、何が何だかさっぱり分からない人は多いと思いますが、この記事でしっかりと解説しているので、参考にしてください!
イン・コントロールという練習方法とは?
イン・コントロールという練習方法は、「高い負荷を保ちつつ、常に自分の制御できる範囲内でcontrol(コントロール)する練習」のことです。
自分の制御できる範囲を超えないので、海外の選手は、日本にありがちな練習後に倒れ込むことということは、ほとんどないそうです!
イン・コントロールという練習方法には、様々なメリットがあります。
以下で詳しく解説します!
イン・コントロールという練習のメリット5つ
次に、イン・コントロールという練習のメリットを5つ解説します。
1.怪我をしにくい
1つ目は、怪我をしにくいということです。
高い負荷を与える練習をしますが、自分のできる範囲内にとどめるので、無茶をしすぎることがありません。
怪我をする最大の原因は「無茶しすぎること」です。
限界まで追い込んでしまうと、頭に意識がなくなり、つい無茶しすぎてしまうことが多いです。
イン・コントロールでは、無茶しすぎない程度に追い込むことで、怪我のリスクを減らせます。
2.自律神経の状態を安定させやすい
2つ目が、自律神経の状態を安定させやすいということです。
自律神経は、交感神経と副交感神経に大きく分かれます。
交感神経の活動が活発なのは疲労がたまっているサイン、逆に副交感神経の活動が活発なのは疲労が抜けているサインなんです。
限界まで追い込むオールアウトの練習は、この自律神経を大きく乱れさせます。
自律神経の乱れは、体の不調に大きく関係してきます。
時には、オールアウトで練習を行うことも必要ですが、やり過ぎると自律神経の働きが乱れ、頑張っているのに成果が出ないという悪循環に陥ってしまいます。
頑張っているのに成果が出ないって、とても辛いですよね。
不調の際は、「頑張りすぎていないか」に目を向けることも大切です。
自律神経の詳しい解説については、以下の記事で詳しく解説しています。
ちなみに、「心拍変動」とは、副交感神経の活動を表す指標のことです。
参考記事

3.次の日の練習がスムーズに行える
3つ目が、次の日の練習がスムーズに行えるということです。
オールアウトで頑張った次の日、全く走れないほど体が動けなくなってしまったという経験はありませんか?
せっかく練習を頑張ったのに、次の日何もできなければ、もったいないですよね。
イン・コントロールという練習では、高負荷の練習を行いながらも、きちんと自分で制御するので、翌日に体が動かないほど疲れているということは、ほとんどありません。
そのため、翌日の練習にスムーズに入ることができます。
一回一回の練習でしっかりと追い込むことも大切ですが、イン・コントロールのいう練習も練習を途切れさせず継続させることができるという点で非常に有効です。
4.フォームが乱れない
オールアウトの練習の際、日本人に良くありがちなのが、最後フォームが乱れてしまうほどがむしゃらに走ってしまうことです。
フォームの乱れは、ランニングの効率性も悪くなるだけでなく、怪我に繋がったり、悪い癖もついたりします。
このようなことを避けるため、練習の終盤でもしっかりと頭に意識を残し、フォームに気を付けるイン・コントロールは効果的です。
5.心理的に楽
限界まで追い込む練習って、心理的にきついですよね。
確かに、限界まで追い込む練習もメンタル強化には有効です。
しかし、限界まで追い込む練習ばかりでは、走ってて辛いばかりなのではないでしょうか?
ランニングを継続するために大事なのは、やはり「楽しむこと」です。
苦しいことばっかりでは、なかなかランニングは続きません。
そこで、普段の練習にイン・コントロールを取り入れ、余力を少し残しつつ気持ち良く終わる練習というものも大事だと思います。
そうすれば、「明日もまた頑張ろう」というやる気が芽生えてくると思います。
まとめ
この記事では、限界まで追い込まない「イン・コントロール」という練習について紹介しました。
ランニングは、ただがむしゃらに頑張っても成果が出ないことは多々あります。
私も、「何でこんなに頑張っているのに成果が出ないんだ」と落胆したことが何度もありました。
そこで、練習方法についてもたくさん勉強し、現在トレーニングに生かしています。
でも、この練習、限界まで追い込む練習より難しいんです。
やってみると分かると思いますが、私自身やっぱり頭に意識ができず、フォームが乱れたりしてしまいます。
特訓ですね!
この記事を読み、イン・コントロールという練習方法を取り入れることで、自己ベスト更新に繋がれば幸いです。
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